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電波新聞拾い読み 2016年2月8日

台湾・鴻海 シャープ経営再建へ優先交渉権獲得

 シャープの経営再建に向け7000億円規模とされる巨額の出資を申し出ている台湾・鴻海精密工業の郭台銘会長は5日、シャープ本社を訪れ、高橋興三社長らシャープ経営陣と詰めの交渉を行った。
 報道陣と会見した郭会長は「正式契約にはまだ時間はかかるが、優先交渉権をもらえたことには感謝している。29日には最終的に合意、正式に報告させてもらう」と話した。
 シャープへの思いや今後のビジョンについて郭会長は「シャープの魅力は、SDP(堺ディスプレイプロダクト)で3年間一緒にやってきて、エンジニアにしろワーカーにしろ若い人達が素晴らしい。シャープの液晶技術はかつて最先端だったが、この2、3年韓国勢に追い上げられており、早く設備や技術に投資して、かつての液晶技術世界No.1にもう一度戻したい」と述べた。


シャープ 鴻海の優先交渉権を否定

 シャープは4日の決算会見で鴻海と産業革新機構の2社に絞って協議を進めると発表しており、鴻海に優先交渉権を与えたとの報道に対し5日、そうした事実はないと否定した。
 経営再建に向けた協議を行ったなかで @最終的な契約の条件について、適時かつ誠実に協議を継続する A鴻海はシャープに提出した提案の有効期限を16年2月29日まで延長する − との2点に関する合意書を締結したと発表した。


パナソニック、広島大など 300GHz帯無線送信技術開発

 広島大学、情報通信研究機構、パナソニックの3社は、シリコンCMOS集積回路により最大毎秒100Gビットを超える伝送速度でデジタル情報の無線伝送ができる300GHz帯無線送信技術を世界で初めて開発した。
 今回の技術が実用化されれば、データセンター内のデジタル情報やスーパーハイビジョンの映像信号を光ケーブルなどを用いることなく、無線で接続できるようになる。
 共同開発した技術は、3次非線形回路を用い局部発振信号の周波数帯を300GHzの搬送波の3分の1の100GHzに下げた。
 これにより、シリコンCMOS集積回路で中間周波数帯から300GHz帯へと変調信号を歪ませずに周波数変換を行うテラヘルツ波帯周波数変換回路を実現でき、実用的なテラヘルツ帯の信号生成が可能となった。
 また、3次非線形回路を並列接続して電力を結合する技術を開発した。増幅機能がないため、テラヘルツ波帯の出力信号レベルが小さくなる3次非線形回路の課題を解決した。


東芝ライフスタイル エアコンのリサイクル料金を値下げ

 東芝ライフスタイルは、特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)に基づく特定家庭用機器のうち家庭用エアコン(ユニット形エアコン)の再商品化などに必要な行為に関する料金(リサイクル料金)を4月1日から改定する。現行の税込み1404円から改訂後は同972円となる(小売業者、市町村などの収集運搬料金が別途必要)。


ADI VCO内蔵PLLシンセサイザ

 アナログ・デバイセズ社はモバイル・ネットワーク事業者向けに、携帯電話基地局の性能およびワイヤレス・サービスの品質を改善する電圧制御発振器(VCO)内蔵のPLLシンセサイザ「ADF4355」を発表した。このVCO内蔵PLLシンセサイザは、最高6.8GHzの周波数帯まで動作し、キャリア周波数に対して大幅なマージンを確保できる。
 ADF4355の高い周波数帯は、ポイント・ツー・ポイントおよびポイント・ツー・マルチポイント・マイクロ波回線、衛星/VSATシステム、測定器、さらにそのほかの無線通信機にも同様の優れたスループットを提供する。
 クラス最小の5×5mm LFCSPパッケージで、ほかのPLLデバイスに対してコスト競争力のあるオプションを提供する。


電波新聞拾い読み 2016年2月8日