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電波新聞拾い読み 2016年2月5日

シャープ 経営再建に向けた出資スポンサー交渉 1ヵ月後をメドに契約

 シャープは経営再建に向けた出資スポンサーとの交渉について、「今後鴻海と産業革新機構の2社に絞って協議を進め、1ヵ月後をメドに契約を目指す」(高橋社長)方針。
 台湾の鴻海精密工業に有線交渉権を与えたとの一部報道については「どちらか一方と優先的に交渉するということはない」とし、4日に開いた取締役会の決議内容ではないと明確に否定した。
 両社からの出資案に感して、同社では@シャープのDNAを残す(将来に向け成長するためには各カンパニー一体運営が望ましい) A従業員雇用の最大化 B技術の海外流出防止 − など、いくつかの要望を出したという。
 特に”一体運営”に対し両社ともに理解を示し、「今回、液晶部門にとどまらず非液晶部門も含め、将来の成長を見据え、シャープ本体に出資するという提案をいただけたのは大きく変わった点で、どちらも良い案を提示いただいている。1ヵ月かけしっかり内容を精査し、結論を出したい」(高橋社長)と話す。


キヤノン 一眼レフカメラ最上位機

 キヤノンは、プロフォトグラファと、高性能を求めるハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラのフラグシップ機「EOS-1D X MarkU」を4月下旬に発売する。
 「1D X MarkU」は、自社開発の約2020万画素フルサイズCMOSセンサーと、新映像エンジンを2機搭載した「デュアルDIGIC 6+」やAFセンサー、測光センサーなどキーデバイスを刷新し、基本性能が大幅に向上した。これにより、高画素化とともに、AF・AE(自動露出制御)を追従させながら最高約14コマ/秒の高速連写性能を達成している。
 4K/60pの高精細で滑らかな動画撮影機能に加え、スローモーション映像の撮影に適した120fpsのハイフレームレート動画撮影(フルHD)ができる。
 市場想定価格は73万円前後。


サンワサプライ USBハブ2機種

 サンワサプライは、USBハブ「USB-3TCH2S」(税別4680円)と「USB-2TCH3BK」(税別1980円)の2機種を発売した。
 MacBook12インチモデルには、USB Type-Cポートが一つで、既存のUSB機器を接続することはできない。同製品を接続し、従来使用していたマウス・キーボード・USBメモリー・ハードディスクなどのUSB機器を活用できる。
 電源アダプタ不要のバスパワータイプ。ケーブル直付け、コンパクト設計で持ち運びに便利。
 「3TCH2S」は、USB3.0対応のAタイプコネクタ3ポートを搭載し、ストレージデバイス接続向け。「2TCH3BK」は、USB2.0対応のAタイプコネクタ4ポートを搭載し、マウスやキーボード・USB加湿器/扇風機などの機器接続向け。


15年世界スマホ出荷 過去最高14億3290万台

 米IDCによると、15年の世界のスマホ出荷台数は14億3290万台。前年比10.1%増と伸び率は前年の27.6%から大幅減速したものの、こちらも過去最高を更新した。
 ベンダー別の出荷数首位は韓国サムスン電子。2位の米アップルに続き中国ファーウェイ(華為技術)、レノボ(聯想)、シャオミ(小米)の順。この順位は四半期、通期とも同じだった。
 このうち、最も著しい伸びを見せたのがファーウェイ。年間ベースの出荷数は前年比44.3%増の1億660万台。1億台の大台を突破したのは、同社にとってこれが初めてで、世界市場ではノキア、サムスン、アップルに次いで4番目となる。
 ファーウェイは新興市場向けの低価格端末でシェアを伸ばし、最近は高級感のあるミッドレンジ端末の需要が先進国、新興国両市場で伸びている。
 トップのサムスンの通期出荷台数は前年比2.1%増の3億2480万台、シェア22.7%だった。
 アップルは前年比20.2%増の2億3150万台となり、シェアは前年14.8%から16.2%に拡大した。


電波新聞拾い読み 2016年2月5日