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電波新聞拾い読み 2016年1月7日

JEITA 新年賀詞交歓会

 電子情報技術産業協会(JEITA)は6日、東京プリンスホテルで新年賀詞交歓会を開催した。電子機器、電子部品・デバイス、素材、IT関連企業のトップ、関連団体の代表など、総勢約2000人が出席した。
 冒頭あいさつで、水嶋会長(シャープ会長)は、「昨年は政府・与党により法人実効税率20%台への引き下げが前倒しで盛り込まれた。通商関係ではTPPが大筋合意し、大きな進展がみられた。政府や関係者の皆様に深く感謝申し上げる」と述べ「昨年はIoT、ビッグデータ、AI、ロボティクスの動きが具体化した1年だった。当協会も15年はCPS(サイバーフィジカルシステム)/IoTの社会実装を見据えた事業活動に大きくかじを切った」と振り返った。
 今年の展望について水嶋会長は「16年の世界経済は、中国をはじめ新興国経済減速などの懸念材料はあるが、全体的にはアップ傾向とみられている。当協会が昨年12月に発表した電子情報産業の16年の世界生産は前年比3%増の327兆円で、5年連続のプラス成長を見通している。今年はIoT、AI、ビッグデータ、ロボティクス技術を活用した新しい製品、技術やサービスがより具体的な形となって現れると思う。グローバルでの競争が激しさを増す中、CPS/IoTを成長エンジンとして、日本の経済の確実な再生に向けて力を尽くしたい」「20年東京五輪も目前に迫っている。日本にとり、この大きな機会をその後にどう生かすかが非常に重要。我々IT・エレクトロニクス業界がしっかりとプラットフォームをつくり、日本の稼ぐ力に貢献にできるようしっかり取り組みたい」と語った。


CIAJ 賀詞交換会

 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)の賀詞交歓会が6日、東京都内のホテルで開催され、通信機メーカー、通信サービス事業者、関係省庁から多数参加した。CIAJでは約1200人の来場があったとしている。
 冒頭のあいさつで、遠藤会長(NEC社長)は「15年はTPPの大筋合意、法人実効税率の引き下げなど国際競争力強化に向け、環境整備が大きく前進した年だった。今年は20年の東京五輪・パラリンピックに向け日本の元気な姿を発信する年」と語った。また、国内の三義揚規模についても「通信・ネットワークサービス・放送含めた日本のICT産業は90兆円の規模になり、引き続きICTが日本経済のけん引役にならなければならないと考えている」と述べた。
 16年度の取り組みについては @クラウド、ビッグデータ、IoT、AI(人工知能)の将来の利用価値をより深く追求することでICTの技術課題の明確化 Aオールジャパンの取り組み具体化と国際標準化の動きに対するイニシアティブ発揮の2点を強調した。


11月の世界半導体売上げ3%減

 米半導体工業会(SIA)が5日発表した15年11月の世界半導体売上高は前年同月比3.0%減の289億ドルだった(3カ月間の移動平均値)。前年割れは4カ月連続。前月比ベースでも0.3%減と3カ月ぶりのマイナスとなった。
 ジョン・ニューファーCEOは「軟調な需要と長期化するマクロ経済停滞の影響で、11月も半導体売上げは低迷した。こうした逆風にもかかわらず、15年売上高は前年実績をわずかに上回る見通しで、16年以降は緩やかな成長が見込まれる」と述べた。


韓国サムスン電子 携帯用外付けSSD新製品

 韓国のサムスン電子は携帯用外付けSSDの新モデル「ポータブルSSD T3」を発表した。独自開発の3次元垂直構造NAND型フラッシュメモリー「V-NAND」と、高速化技術を使用した高性能ストレージ製品。容量は最大2TB。2月から米国、中国、韓国、欧州の一部地域で販売。以後、他の地域でも順次販売を開始する。
 転送速度はUSB3.1インターフェイスでシーケンシャルリード/ライト最大450MB/秒。代替の外付けHDDに比べ、最大4倍高速を実現した。サイズは74×58×10.5mm、重さ51g。耐衝撃性に優れた金属ケースと内部フレームの採用で、最大重力1500Gに対応、2m地点からの落下にも耐える。
 USB3.1タイプCコネクタ搭載。250/500GB、1TB製品も提供する。


カシオ計算機 アウトドア向けに最適な「スマートウオッチ」

 カシオ計算機は6日、アウトドアシーンで役立つ5気圧防水性能を備えたスマートウオッチ「WAD-F10」を3月下旬に発売する。
 WAD-F10は、米国国防省が制定した米軍の物資調達規格「MIL規格」に準拠。タフネス性能やセンサー技術を盛り込み、トレッキングやサイクリング、釣りなどのアウトドアシーンで役立つ多彩なアプリに加え、自然環境の変化や活動量を計測するオリジナルの専用アプリをプリセット。
 OSにはAndroid Wearプラットフォームを採用しているため、アプリを追加して様々なアウトドアシーンに合わせて機能を拡張できる。スマホとブルートゥース、またはWi-Fiで接続し、GmailやGoogle Maps、天気予報などのアプリやサービスを利用できる。
 表示部分にはモノクロ液晶とカラー液晶を重ねた二層構造ディスプレイを搭載。計測情報やアプリをカラー液晶に表示する一方、時刻情報のみをモノクロ液晶に表示する「タイムピースモード」を選択すれば、電池寿命を1カ月以上に伸ばすことが可能。通常使用では1日程度使える。
 操作ボタンはグローブ着用時でも押しやすい大型サイズで滑り止め加工を施し、右サイドに集約。バンドには腕にフィットするソフトウレタンを採用し、長時間でも快適に使用できる。
 北米でも4月以降に発売する予定。
 価格は税別7万円。


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