中国総合通信局は「X帯無線航行レーダー帯域における気象レーダーの利用に関する調査検討会」を設置し、7月から調査検討を行っている。
同局は中国情報通信懇談会と共催で、広島県東広島市の広島大学構内で「小型気象レーダーの活用法と課題」と題して、調査検討会のX帯気象レーダーの実証実験を公開した。
近年、増加傾向にある集中豪雨。気象レーダーは従来のC帯(5.3GHz帯)気象レーダーに比べ、局所的な集中豪雨を事前に察知するため、X帯(9.4GHz帯)気象レーダーが開発された。
実証実験公開では、広島大学内の建物屋上に設置されたX帯気象レーダーを披露。小型で設置が簡単なことなどが説明された。11月中旬から12月中まで実験が行われる予定で、降雨強度のデータを測定するとともに、国土交通省のXRAIN取得データとの比較を行うという。