国際放送機器展(InterBEE)が18日、千葉市の幕張メッセで開幕した。
今年の会場は4K・8Kに代表される超高精細画像技術一色の感。4K放送はCSで3月、ケーブルテレビで来月1日、IPTVでもVOD以外に今月末から商用放送が始まる。
パナソニックは大型ライブスイッチャ、4Kカメラレコーダ、98型の液晶モニターなどの4K対応製品を展示。ソニーも業務用4K製品を中心に展示している。
ある出展企業のブース関係者は、今年の会場内の印象について「予想以上に4K・8Kの進展が早いようだ」との感想。
CS、ケーブルなどの実用放送が現実になってきた4Kに続き、8Kでもテレビカメラ、レンズ、信号発生器など、4Kの次世代放送の8Kをにらんだ関連製品の展示も目立つ。
8Kは16年の試験放送、18年の実用放送開始の計画だが、放送以外の用途で早く需要が出てくるのではとの声も会場内で上がっている。NHKがホール入り口で、8Kディスプレイを設置して超高精細映像を映し出している。
8K製品はこれまで、カメラ、モニターなど一部の製品のみという感があったが、今年は富士フイルムが8K用レンズを出展。4K・8K時代の到来を見越し、ビデオサーバーやHEVCエンコーダもNECや東芝から展示されている。
8Kは主に放送用として開発されてきたが、医療、セキュリティなど産業用としての需要の高まりが期待されている。