HDD世界最大手の米ウエスタンデジタル(WD)と中国の国営IT企業、紫光集団は9月30日、紫光がWDの株式の約15%を37億7500万ドルで取得することで合意したと発表した。紫光はWDの取締役1人を指名する権利も得る。
紫光はWDが新たに発行する株式を1株当たり92.5ドルで取得。
WDは米シーゲイト・テクノロジーと世界のHDD市場を二分し、4割強のシェアを握る。ただ、中核のPC向け出荷の大幅減や単価下落などが響いて業績低迷が続いており、4-6月の売上高は31億9100万ドルで前年同期比13%減。純利益は2億2000万ドル、どう31%減少した。今回の紫光からの出資によって財務体質を強化し、長期的な成長につなげたいとしている。
紫光集団は中国の名門、精華大学グループ傘下で、モバイル用SoCのスプレッドトラム屋RDAなどを傘下に持つ同国最大の半導体設計企業でもある。米インテルが20%を出資する。