1日は3年ぶりに普段より1秒長い日となった。日本標準時の維持・通報を行っているNICT(情報通信研究機構)が”うるう秒”を入れたからだ。
1日の日本標準時、午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に「8時59分60秒」とする1秒を挿入した。今後またいつあるか予想できないこともあり、雨の中、多くの人が歴史的瞬間を見守った。
地球の自転による天文時刻(世界時、UTI)は、一回りにかかる時間を24時間とし、1秒の長さとするもので、1000分の1秒という単位で見ると常に変動している。
そのため約50年前に原子(セシウム133)の出す規則正しい電磁波を用いた原子時計(協定世界時、UTC)が採用された。原子時計は正確であるため両方の時刻に差が生じてしまう。その誤差を修正するのが今回行われた”うるう秒”。
今回実施した”うるう秒”は、各国が参加する国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)で変更(廃止)を検討しているが、結論はまだ出ていない。