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電波新聞拾い読み 2015年6月17日

オンキヨー&パイオニア 音響と補聴器技術融合の高音質ヘッドホン

 オンキヨー&パイオニアイノベーションズは16日、長年培ってきた音響技術と補聴器の技術を融合し、個々人の耳の形に合わせて製作するインナーイヤヘッドホンを発表した。各人の耳の形に合わせ型取りし、3Dプリンタで作成すると共に日本での生産を行うことで短納期を実現した。専用設計のため快適な装着感で音楽が楽しめる。7月17日から発売する。
 新製品のカスタムインイヤモニターは補聴器開発と販売をするシバントスと共同開発した。オンキヨーが70年にわたり培ってきた音響技術と、100年以上の歴史を持つシーメンス補聴器の匠の技術を融合した。
 製品は好みに合わせてフルレンジドライバー、2ウエイ2ドライバー、3ウエイ3ドライバーの3種を用意。遮音性も、より密閉度が高いタイプ、遮音性と装着感を両立させた標準タイプ、外の音が聞こえるスポーツタイプの3つから選べる。
 価格は5万9800円(税別)から。


IPC はんだ付けコンテスト日本大会

 IPCは「はんだ付けコンテスト日本大会」を実施した。「JISSO PROTEC」の一環として行われたもので、ジャパンユニックス、白光、千住金属工業、日本スペリアが後援した。
 IPCは本部を米シカゴに置き、電子機器プリント基板や製造装置などの品質に対する国際標準規格を定めている国際的な業界団体。IPCの規格は世界各国の自動車・車載部品、スマホ・デジタル家電など、多様な製造業が採用している。
 はんだ付けコンテストは日本、中国、米国など各国で毎年実施され、各国の優勝者で競う世界大会も開かれている。日本大会には33人が参加、基板にチップ部品など約20個をはんだ付けし、仕上げ時間や仕上がりの品質、美しさなどを競った。
 優勝はアドバンテスト製造部の佐々木さん、2位は同 海澤さん、3位は東芝ディエムエスの安納さん。佐々木さんは14年間のはんだ付け経験を持ち、IPCのコンテストは初参加。表彰式ではIPCのジョン・ミッチェル会長からトロフィが贈られた。世界大会は来年3月、米ラスベガスで開催が予定されている。


用語解説 チップビーズ

 チップビーズは、フェライトのチップ内部に電極がコイル状に形成され、ここを信号が通過するときに、高周波ノイズが吸収される仕組みの電子部品。メガヘルツからギガヘルツ帯のノイズ対策で、最も汎用的に使用されている。
 インダクタがノイズを反射させるのに対して、チップビーズはノイズを吸収し、熱として放出するもの。フェライト材料には高周波で損失が大きくなるニッケル系が使用され、内部電極材料には銀が用いられている。
 使用方法は、ノイズの放射源となりやすい伝送線路に直列に挿入することでノイズ除去効果が得られる。0.4×0.2mmサイズの超小型品から、ギガヘルツ帯域で高いインピーダンスが得られる高周波帯用、電源ラインの大電流にも対応できる製品などがある。
 スマホやタブレットPCなどでは、高密度に搭載されている各種ICから発せられる高調波が、空間放射やライン伝導で他の部品に影響を与えないようにするためなどに用いられている。


電波新聞拾い読み 2015年6月17日