フィンランドのノキアは15日、フランスのアルカテル・ルーセントを買収することで正式合意したと発表した。売上高約3兆円以上となる。同5兆円規模で世界トップの華為技術(ファーウェイ)に次ぐ通信機メーカーが欧州に誕生する。
新会社の社名は現在の「ノキアコーポレーション」を継承。本社をフィンランドに置く。両社は固定・無線の融合、IPルーティング、クラウドなどで競合しているが、合併によりエリクソンや中国のファーウェイを抜く分野も出てくる。
新会社は、さらにアルカテル・ルーセントの研究機関ベル研究所も傘下に入れることになり、R&D体制を一段と強固にする。ノキアの研究陣と合わせ、世界で4万人のR&Dスタッフを要する企業が誕生する。