LGエレクトロニクス・ジャパンは25日、日本市場で初となる有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)曲面テレビ2シリーズ3製品(55V型2機種、65V型)を発表した。5月から全国で順次発売する。
今回発売する「LG OLED TV」シリーズ55EG9600は、自発光する有機EL素材を使ったディスプレイ搭載のテレビで、無色無光による完全な黒の再現と今までのディスプレイではできなかった色再現性を実現した。フルHDの4倍の4K画質により高精細な映像が楽しめる。
有機ELディスプレイは画面上を埋めつくした極少の素子が自ら発光するため、これまでの液晶ディスプレイでは不可能だった色合いを再現できる。バックライトが必要ないため液晶と違い素子を完全に消せば黒も再現可能。これにLG独自のRGB(赤・緑・青)にW(白)を加えたWRGB方式を組み合わせ、光色域での映像表現をできるようにした。
残像感のない映像も特徴。有機ELは一つ一つの自発光ダイオードが直接反応するため応答性が非常によい。液晶の1000倍以上の応答速度を持つため、スポーツやアクション映画、ゲームなどスピード感のある映像でも残像なく楽しめる。
本体パネルの厚さは最薄部で0.6cmを実現。パネルは国内で初となる曲面パネルを採用したことでデザイン性も高く、没入感のある迫力ある映像を体感できる。
市場想定価格は5月発売の55V型上位機55EG9600が62万8800円前後、6月発売の55V型標準機55EC9310が39万8800円前後、今秋発売予定の65V型の65EG9600が99万8800円前後となる。