先週末横浜で開催されたカメラの国際展示会「CP+」では4K動画、顕微鏡撮影から天体撮影まで、新たな機能や性能を持つ、斬新な製品が多数出展された。アクセサリや用品の充実も顕著。注目を集めた製品は、新たな市場を開拓する可能性を持つ。デジカメ市場の拡大が期待される。
パナソニックは4K動画撮影と4Kフォトモード対応で180度チルトモニター搭載のミラーレス一眼「GF7W」の体験コーナーが盛況。交換レンズを付け替え、静止画、動画の撮影を試す人が目立った。形状がスマホスタイルで、LTEに対応のコミュニケーションカメラ「CM1」は性能・機能を熱心に尋ねる人が多く、海外からの来場者の関心を集めた。
カシオ計算機はチルトモニター搭載でWi-Fiとブルートゥース対応の「EX-ZR1600」のほか、カメラとモニターを切り離して様々なアングルで撮影できる「FR10」を訴求。FR10を使用した来場者の1人は「業務用途の開発もできそうだ」と話していた。
富士フイルムの「Xシリーズ」初のチルト式液晶モニター搭載「X-A2」の使用でも人の列が途切れなかった。超ロングズーム搭載の「S9900W」は、撮影能力と手ぶれ防止性能向上をチェックしていた。
超大画面で5060万画素の高精細撮影を訴求したキヤノンの「EOS 5Ds」のデモも多くの来場者を集めた。技術展示コーナーでは1奥2000万画素のセンサーを出展した。1型センサー搭載の「G3 X」も注目された。
ソニーのブースでは新開発の5軸ボディー内手ブレ補正搭載の「α7U」と「α6000」と撮影作品の展示が人を集めた。
ニコンはレンズメンテナンスコーナーも設けてファンに訴求。天体撮影用に改造を施した高精細一眼「D810A」や、コンパクトでは50倍ズーム性能を持つ「S9900」が注目を集めた。
リコーイメージングはペンタックスブランドでKフォーマットレンズ対応の世界最小の防じん・防滴一眼レフ「K-S2」を展示。バリアングルモニターや100%視野のファインダが好評だった。
リコーブランドの「WG-5 GPS」はコンパクトで水中撮影もでき、顕微鏡モードを持ち、高感度レンズ装備でGPSを搭載し注目を集めた。