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電波新聞拾い読み 2015年2月17日

デジカメ市場拡大に期待

 先週末横浜で開催されたカメラの国際展示会「CP+」では4K動画、顕微鏡撮影から天体撮影まで、新たな機能や性能を持つ、斬新な製品が多数出展された。アクセサリや用品の充実も顕著。注目を集めた製品は、新たな市場を開拓する可能性を持つ。デジカメ市場の拡大が期待される。
 パナソニックは4K動画撮影と4Kフォトモード対応で180度チルトモニター搭載のミラーレス一眼「GF7W」の体験コーナーが盛況。交換レンズを付け替え、静止画、動画の撮影を試す人が目立った。形状がスマホスタイルで、LTEに対応のコミュニケーションカメラ「CM1」は性能・機能を熱心に尋ねる人が多く、海外からの来場者の関心を集めた。
 カシオ計算機はチルトモニター搭載でWi-Fiとブルートゥース対応の「EX-ZR1600」のほか、カメラとモニターを切り離して様々なアングルで撮影できる「FR10」を訴求。FR10を使用した来場者の1人は「業務用途の開発もできそうだ」と話していた。
 富士フイルムの「Xシリーズ」初のチルト式液晶モニター搭載「X-A2」の使用でも人の列が途切れなかった。超ロングズーム搭載の「S9900W」は、撮影能力と手ぶれ防止性能向上をチェックしていた。
 超大画面で5060万画素の高精細撮影を訴求したキヤノンの「EOS 5Ds」のデモも多くの来場者を集めた。技術展示コーナーでは1奥2000万画素のセンサーを出展した。1型センサー搭載の「G3 X」も注目された。
 ソニーのブースでは新開発の5軸ボディー内手ブレ補正搭載の「α7U」と「α6000」と撮影作品の展示が人を集めた。
 ニコンはレンズメンテナンスコーナーも設けてファンに訴求。天体撮影用に改造を施した高精細一眼「D810A」や、コンパクトでは50倍ズーム性能を持つ「S9900」が注目を集めた。
 リコーイメージングはペンタックスブランドでKフォーマットレンズ対応の世界最小の防じん・防滴一眼レフ「K-S2」を展示。バリアングルモニターや100%視野のファインダが好評だった。
 リコーブランドの「WG-5 GPS」はコンパクトで水中撮影もでき、顕微鏡モードを持ち、高感度レンズ装備でGPSを搭載し注目を集めた。


米クアルコム 中国に制裁金1160億円支払い完了

 中国国営中央テレビによると、米クアルコムは14日までに、特許使用料に絡む独占禁止法違反で中国国家発展改革委員会に命じられた制裁金60億8800万元(約1160億円)の全額を支払った。
 同社は特許料の引き下げも余儀なくされている。


NTT 特殊な光で絵が動く 錯覚利用の新技術

 NTTは15日、静止画を動いているように見せる新たな光の投影技術「変幻灯」を開発したことを明らかにした。電子黒板などで早期に実用化したい考え。


印携帯加入、14年末で9.4億

 インドの電気通信規制庁(TRAI)がまとめた14年末の国内携帯電話加入数は9億4397万となり、前年末より0.6%増加、加入者数にして690万増えた。
 インドは加入者数で中国に次ぐ世界第2位。しかし、経済成長の著しい1月末現在12億4000万加入の中国と異なり、10億の壁は以前として厚い。それでも四半期1800万の増加ペースは、中国の1200万を上回っている。
 インドの携帯電話普及の要因は地方での伸び。昨年末の地方での加入者数3億9334万は前月末より328万増加しており、前月比伸び率0.84%は都市部の0.67%より多い。都市部と地方の加入者の構成比は昨年末で58.3%と41.7%になり、差が縮まりつつある。
 インドの携帯電話事業者は私企業で主要10社、公営企業(PSU)2社の計12社が参入。全加入者数のうち91%は私企業が占める。シェア23.0%のバルティを筆頭に、私企業上位4社で約70%を占める。BSNL、MTNLのPSU2社でも10%に満たない。


電波新聞拾い読み 2015年2月17日