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電波新聞拾い読み 2015年1月15日

14年中国スマホ出荷台数 3億8900万台

 中国政府系の研究機関、中国情報通信研究院によると、14年中国国内の携帯電話出荷台数は4億5200万台、前年の5億7900万台と比べて21.9%減少した。
 内訳は2G対応携帯電話が6050万台で前年比64.4%減、3G対応は同46%減の2億2000万台。一方、14年から本格(LTE)は1億7100万台だった。
 国内出荷減少の理由について同研究院は、国内市場の飽和が主な原因と説明。昨年11月時点で中国の携帯電話加入者数は12億8000万人、普及率は95%。新規加入者が減少したため需要全体は縮小。昨年4Gサービスの本格開始によって4G携帯電話の需要は急増、3G市場に追いつく勢い。
 14年中国のスマホ年間出荷台数は3億8900万台、前年比8.2%減少したが、全携帯電話市場に占める比率は86%。このうちアンドロイドOS搭載スマホは3億4900万台でスマホ総出荷の約90%を占めた。


米フェイスブック 児童誘拐情報を配信へ

 インターネット交流サイト(SNS)最大手、米フェイスブックは13日、米司法省と連携し、誘拐などで行方不明となった児童の情報をフェイスブック上で配信すると発表した。全米で1億人以上が利用するサービスを事件の早期解決に役立てる。全米失踪・被搾取児童センター(NCMEC)が警察情報を基に路上の掲示板などに発信している行方不明児童発生情報「アンバーアラート」を配信する。関係地域の利用者を対象に、友人の投稿などが流れる「ニュースフィード」に児童の顔写真などを掲載する。
 司法省によると、米マイクロソフトもネット検索サービス「Bing(ビング)」を通じて同様の情報を配信する。


アイオーデータ USB3.0対応ポータブルHDD

 アイオーデータ機器は、ポータブルHDD「超高速カクうす」の新モデル「HDPC-UTE」シリーズを2月上旬に発売する。
 新商品は、USB3.0に対応したコンパクトポータブルハードディスク。パソコンでのデータ保存はもちろん、USBハードディスク録画対応テレビにケーブル1本をつなぐだけで、ハイビジョン番組を録画できる。
 価格は500GBが1万900円、1TBが1万3700円、2TBが2万400円。


ソニーの技術者がアカデミー賞受賞

 米映画芸術科学アカデミーは13日、米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞のうち、今年の科学技術省をソニーの日本人技術者4氏らに贈ると発表した。
 受賞するのは、神奈川県厚木市の研究開発拠点に所属する4氏。映画の編集作業で利用される有機ELモニターの開発が評価された。
 有機ELモニターは液晶モニターに比べて黒の再現率が高いのが特徴。映画芸術科学アカデミーは「編集作業で映像を忠実に再現できるようになった」と映画界への貢献をたたえた。


コラム 導入本格化の鉄道イーサネット

 鉄道車両では、以前から専用ネットワークによる車両内の情報伝送が行われてきたが、最近は用途別に分かれていたシステムを統一のネットワークで接続し、増加するデータ量に対応するため、イーサネット導入が進んでいる。
 鉄道用イーサネットは、車両の各種制御信号や監視データの伝送、液晶ディスプレイによる乗客向け案内サービスなどに使用される。国際電気標準会議(IEC)で14年3月に日本が提案した鉄道用イーサネット規格「ECN(イーサネット・コンシスト・ネットワーク)」が発行されている。
 車両のネットワーク接続では、衝撃・振動や温湿度などへの対応も必須。このため、鉄道用イーサネットでは耐環境技術を駆使した付加価値の高い接続製品が要求され、高度な部品技術が活用されている。
 鉄道は、CO2排出量の少ないエコな乗り物と認識されている。最近は、14年12月に着工されたリニア新幹線や15年3月開業の北陸新幹線金沢延伸など話題も豊富。同時に、わが国に取り、大型の海外輸出向け商材としても重要視されている。
 イーサネットによるスムーズな車両運行や案内板液晶ディスプレイの充実などを通じ、20年東京五輪に向けて日本の鉄道技術の認知度を内外で高めていくことが期待される。


電波新聞拾い読み 2015年1月15日