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電波新聞拾い読み 2014年10月9日

村田製作所 熱源に付けるだけで発電する素子

 村田製作所は熱源につけるだけで自ら発電する積層一体型熱電変換素子を開発した。
 チタン酸ストロンチウム(n型)とニッケル合金(p型)の対を積層した熱を電気に変換する素子。50対100層を積層した50対品(外形寸法7.0×6.0×2.7mm)で10度の温度差で約100μW(25mV4mA)発電する。
 配管やダクトの熱を利用した配管、ダクトのモニタリングのほか、排気の熱を利用した車載センサーの動作や道路、水道、ガスなどのインフラの熱を利用したインフラのモニタリングなどのアプリケーション向け。センサーネットワーク電源やLED、ファンの電源としての用途を狙い商品化を急ぐ。
 従来の熱電変換素子ペルチェ素子が数千円しているのに対し、10分の1以下の数百円で供給可能。
 生産量が増えれば、価格を数十円まで下げられるとみている。


パナソニック WiGig対応小型モジュール

 パナソニックは次世代Wi-Fiと言われているWIGig(ワイジグ)対応の小型モジュールを開発し、今年末から量産を開始する。
 2.5Gbpsの超高速通信をモバイル端末に適した600mWの省電力、9.3×10.7×1mmの小型薄型モジュールに仕上げた。
 PC、レコーダからタブレット端末、スマホへ高速ファイル転送するパーソナルネットワークに対応。デジタルサイネージの広告動画、有料コンテンツをタブレット端末、スマホに高速伝送するインフラネットワークにも対応できる。
 新開発のWIGigモジュールを使えば2.5GHzWi-Fiで6分15秒かかっていた4.7GBのDVD1枚のデータを19秒で送れる。消費電力量もDVD1枚でWi-Fiの場合、52mWh必要だがWIGigだと5mWhで済む。


総務省 ドコモの携帯、固定と「セット割引」が可能に

 総務省は8日の有識者会合で、NTT東日本・西日本の固定通信の光回線と、NTTドコモの携帯電話の「セット割引」を事実上、容認する報告書案をまとめ、承認した。KDDIとソフトバンクは固定通信と携帯のセット割引をすでに実施しているが、NTTグループは電気通信事業法に基づく「市場支配的な事業者」に指定され、これまで認められていなかった。


DXアンテナ 高速同軸モデム

 DXアンテナは、既設の同軸ケーブルを利用してIPネットワークを構築できる高速同軸モデム「EOC10シリーズ」を10日から発売する。
 新製品は既設のテレビ用同軸ケーブル伝送路を利用することから、新たなLAN配線工事が不要で、導入コストの大幅削減を実現する。
 HD-PLC方式採用により、最大240Mbpsの高速通信ができる。同軸ケーブルはシールド性が高いため、環境ノイズや妨害電波の影響を受けにくく、LANケーブル接続と同等の安定通信が可能。このほか、プラグアンドプレイ方式採用により同軸ケーブルを接続するだけで通信可能で、機器設定は簡単。最長約2kmの長距離伝送が可能で、大規模施設や、離れた場所とのネットワーク構築にも適している。AES128ビット暗号方式を採用し、セキュリティ性も高めた。
 新製品は既存集合住宅でのネットワーク構築や、一般住宅でのテレビのインターネット接続・ネットゲームでの利用など、多様な用途に適している。


用語解説 IHジャー炊飯器

 電気炊飯器の一種で、磁力で加熱する電磁誘導加熱(IH)方式を採用したもの。金属製の内釜の周囲を電磁コイルで囲み、電流を流すことで磁力線を発生させ内釜を加熱する。磁力線の影響で内釜に渦電流が流れ、電気抵抗により発熱する。IHクッキングヒーターの加熱原理も同じ。
 電気炊飯器は、電熱ヒーターを釜の底に置き熱する方式。これと比べてIH士気は1.2-1.4倍に高められ、ごはんをよりおいしく炊き上げる。
 開発したのは旧松下電器(現パナソニック)で、1988年に1号機を市場に投入した。それ以降は炊飯器メーカー各社もラインアップをそろえ、現在では炊飯器の主力機種は各社全てIH式となっている。
 近年はおいしさ志向を背景に、ひとり暮らしの小容量タイプのものでもIH式が増えるなど、年々IH式のウエイトが高まり、13年度は数量ベースでIH式の出荷台数が約70%を占める。


電波新聞拾い読み 2014年10月9日