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電波新聞拾い読み 2014年9月4日

7月の世界半導体売上げ 単月ベース過去最高

 米半導体工業会(SIA)が2日発表した7月の世界半導体売上高は、前年同月比9.9%増、前月比2.4%増の280億7000万ドルとなり、単月ベースの過去最高を更新した。全地域が3カ月連続で前年同期比、前期比の両方でプラスを記録した。
 地域別では、特に欧州で前年同期比14.9%増と、10年10月に19.6%増を記録して以来の力強い伸びを見せた。全売上げの過半を占めるアジア太平洋も同11.2%増と2桁伸長。米州は同8.1%増、日本同2.0%増だった。


横河電機 希望退職600人募集

 横河電機は2日、国内で約600人の希望退職者を募集すると発表した。横河電機、横河ソリューションサービス、横河マニュファクチャリングの30-59歳の正社員を対象に、15年1-2月に行う。


古河電池と凸版印刷 紙製容器でできた非常用マグネシウム空気電池

 古河電池と凸版印刷は、世界初となる紙製容器でできた非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」を共同開発した。12月中旬に古河電池から販売を開始する。
 東日本大震災の被災地に立地する企業である古河電池が、当時の経験を生かし、避難所などに設置して簡単に多数の携帯機器へ電力を供給できる電源を凸版印刷と共同で開発したもの。
 マグボックスは、マグネシウムを負極物質、空気中の酸素を正極物質とし、水や海水を投入して発電させる電池。大容量かつ長期間保存可能で、非常時に水を入れるだけで多くの携帯機器に電力を供給可能。
 マグネシウムは塩水に溶けやすく、原子が放出する電子の量も多いため、発電効率が向上する。正極で酸素の反応を活性化させる触媒として従来はプラチナやレアメタルを使用していたが、古河電池の独自技術により、レアメタルを使用しない酸素還元触媒を使用し、コストを削減した。


特集 業務用無線

 無免許で利用できる「簡易無線」と呼ばれる業務用無線機を利用する局数が増加している。14年3月末で78万局を超え、前年比4.4%増を記録。大震災以降、堅調な伸びを示しているのは、デジタル化が進み使いやすくなったことも追い風。
 自然災害が頻繁に発生し、災害時にも利用できるライフラインとしての認知が進んでいることも挙げられる。
 業務用無線機とネットワークの連動もできるようになった。GPSによる位置情報確認や、センサーを利用したデータ通信も可能。事故や災害発生時などの同報(一度に全員同じメッセージが伝えられる)機能も評価され、ヘッドセットや中継器などのアクセサリも充実している。
 機種によってはレンタルも可能。ホテルや娯楽施設などのサービス業、病院、販売店、企業、工場など活用の場は広い。市場は拡大し続けている。


用語解説 FRAM

 FRAMはFeRAMとも呼ばれる。強誘電体薄膜をデータ保存用のキャパシタとして利用した不揮発性の半導体メモリーのこと。強誘電体メモリーともいう。
 強誘電体が持つ分極作用と呼ばれる性質を利用して読み出し、書き換えを行う。
 FRAMは、ROMとRAMの両方の性質を併せ持ち、高速書き換え・高書き換え耐性、低消費電力・耐タンパーといった多くの特徴がある。
 既存のメモリーと比較して、FRAMは不揮発性で電源を切ってもデータが消えない。
 SRAMと同じように重ねが気が可能で、書き込み時間はEEPROMのわずか2500分の1で実行できる。読み出し、書き換え回数は最大10兆回を保証し、EEPROMに比べ最大1000万倍を実現している。
 また、内部昇圧が不要で低消費電力。書き込み時の消費電力はEEPROMの13分の1以下(2Mビット品、1秒間で2kビット書き込み時)。


電波新聞拾い読み 2014年9月4日